ある土地の文化、民俗を知るための重要な手だての一つに言葉があげられると思います。
ウチーナーグチとは琉球沖縄で使用されている言葉をさします。 昨今の沖縄ブームの影響もあって、漫画、ドラマ、バラエティ番組などからウチナーグチ(琉球方言)に親しんでいる方も多いと思います。

お年寄りが話すネイティブな琉球方言は、私のような本土出身の人間にはちんぷんかんぷんで、ほとんど外国語のように聞こえますが、琉球方言はもともと本土の言葉と元は一緒の言葉なのだそうです。
時代的にいうと、だいたい2〜3世紀あたりに分かれたと考えられています。そのせいもあってか、琉球方言には、現在の標準語には失われてしまった、平安時代の大和言葉と同一の言葉や発音が色濃く残っていると言われます。

琉球方言の発音の特徴には次のようなことがあげられます。

母音がアイウしかない。
「ハ行」が、「パ行」もしくは「ファ行」で発音される
「キ(ki)」と「チ(ti)」が、「チ(chi)」で発音される

なので、「アイウエオ」は「アイウイウ」となります。また、ウチナーグチの「ウチナー」の部分を本土風の発言に直してやると、「オキナワ」となります。